滝・池・小川・築山などがある「池泉回遊式」の日本庭園
その昔、花畑のあたりは、水と緑の豊かな農村風景が広がり、武蔵国足立郡花又村と呼ばれていました。明治11年には東京府南足立郡が成立、昭和7年に東京市(のちに東京都)に編入され足立区が誕生、足立区花畑となりました。
昭和57年、足立区は区制50周年を記念し、花畑町土地区画整理組合の協力を得て、この庭園の建設に着手。昭和59年に完成し9月1日に開園しました。
元は平坦な地形の土地に、石を配したり築山(芝山)を築いて立体感を加え、これに滝・池・小川等を配置した、「池泉回遊式」の日本庭園です。
花畑記念庭園マップ
1雪見灯籠(ゆきみどうろう)
入口近くにある雪見灯籠は、雪の日には白い衣装をまとい、庭を訪れる人々の目を楽しませてくれます。
2四阿(あずまや)
庭の中ほどに造られた四阿からは、大滝や池・芝山など、庭園が見渡せます。
3大滝(おおたき)
庭石として珍重される三波石を自然な趣で積んだ「崩れ石積」の大滝。三段落としの水流が涼やかです。
4洲浜と岬灯籠(すはまとみさきどうろう)
石を敷き詰めた洲浜は海岸や砂浜をあらわし、灯台をイメージした岬灯籠とあわせて海の情景をかもしだしています。
5待合(まちあい)
自然石で造られた流れのすぐ上にあり、水音と眺めが心地よく、散策の足を休め寛ぎの時を過ごせます。
6芝山(しばやま)
庭園の中央、池のそばには、緑のきれいな芝山があります。穏やかな風景に落ち着くエリアです。
7春日灯籠(かすがどうろう)
高さ5メートル、重さ約10トンの春日灯籠は、周りの木々と調和し、庭園の景観に趣を添えています。